小田尚稔の演劇
「凡人の言い訳」〝Apologia〟
脚本・演出 小田尚稔出演 豊島晴香
「凡人の言い訳」は、プラトン(Plato:BC427-347)の『ソクラテスの弁明(Apologia Socratis)』を題材にして、「よく生きる」ということについて考えたくて書いた戯曲です。『ソクラテスの弁明』は、ソクラテスの一人語り(モノローグ)の形式で著された作品です(ちなみに岩波文庫のなかで、一番刊行部数が多い書物がこの『ソクラテスの弁明』だそうです!)。ですので、「凡人の言い訳」もそれに則してモノローグで構成しています。
プラトンは「よく生きる」ということについて次のように書いています。「一番大切なことは単に生きることそのことではなくて、善く生きることである〔略〕また善く生きることと美しく生きることと正しく生きることとは同じだということ」『ソクラテスの弁明 クリトン』(岩波文庫、久保勉訳、2007年、85-86頁)。
この「凡人の言い訳」という演劇作品は、上演中、たいした出来事はなにも起こりません。冬から春に季節が変わるなかで、登場人物である三十路手前の女性が日々感じたこと、悩んだこと、楽しかった出来事がその都度思い出され、それはさながら走馬灯のように淡々と語られます。
この作品は、2016年の春から初夏にかけて新宿と広島市(中区)で上演しました。二つの地域で上演するなかで、私は、95分程度のこの演劇作品に普遍性のようなもの、即ち、「いつでも、どこでも、誰にでも」伝わるものがあるような、そんな思いを持ちました(少し大風呂敷を広げた書き方な気もしますが)。
今回の上演では、唯一の登場人物である女性の役を豊島晴香さんが演じてくれます。
初演のときと変わらず、敬愛するアキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki:1957-)監督に倣って作品を「観終わった人が少し幸せになれるように」という心持ちで上演が出来たらいいな、と思っています。
そんな私(凡人)の言い訳。
SCHEDULE
2017年4月14日(FRI)-4月17日(MON)[全7回公演]
4/14 (FRI) 19:30-
4/15 (SAT) 15-/19:00-
4/16 (SUN) 15-/19:00-
4/17 (MON) 15-/19:30-
※4/14 (FRI) 19:30-の回は上演中の映像撮影を予定しております(客席に撮影用のカメラが入ることをご了承下さい)。
※4/17 (MON) 19:30-の回に追加公演を致します。
※上演時間は約105~110分程度を予定しております(途中休憩は御座いません)。
ACCESS
新宿眼科画廊 地下スペース
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11
web http://www.gankagarou.com
tel 03-5285-8822
mail info@gankagarou.com
新宿眼科画廊 地下スペース
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11
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tel 03-5285-8822
mail info@gankagarou.com
TICKET
予約2400円 当日2800円 学生2000円
※前半(4月14日)割引の回は、予約2000円 当日2400円でご覧になれます。
※二回目以降のご観劇の方は、一律1000円にてご観劇頂けます。
※受付は各回開演の40分前、開場は20分前。
※飲食の持ち込みは自由です(ただし、上演中、音の出ないようにお願いします、、、)。
音楽 原田裕介
音響 畠山峻
宣伝美術 渡邊まな実
映像撮影・編集 佐藤駿
制作協力 加藤サイセイ
協力 犬など 再生倶楽部 PEOPLE太 シバイエンジン
企画・制作 小田尚稔