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小田尚稔の演劇 「凡人の言い訳」(2016年3月)

小田尚稔の演劇

「凡人の言い訳」Apologia〟


作・演出 小田尚稔

出演 山村麻由美

つぎは、プラトン(Plato:BC427-347)の『ソクラテスの弁明(Apologia Socratis)』をモチーフにして、作品をつくりたいと思っています。『ソクラテスの弁明』は、ソクラテスの一人語り(モノローグ)の形式で著された作品です。ですので、今回のこの作品はモノローグで構成しようと考えています。
相変わらず「よい」という抽象的な事柄について、付言すれば、「『よく生きる』とはどのようなことか」について、演劇作品の上演を通して深く考えたいなと思っております。ただ、ほんと、ぼんやりとです。
タイトルの「凡人の言い訳」はソクラテスのように哲人でもなく、弁明のように高尚なものでもない、市井の人の言い訳程度という意からそうしました。
話は変わるのですが、私の祖父は自らの意思で亡くなりました。ソクラテスも、最期、自ら毒杯を飲んで死を選ぶのですが、彼らは言い訳なんてしなかったように思います。
他方、私自身、言い訳ばかりの恥ずかしい半生で、現状、「よく生きる」ことと、随分かけ離れて生活しているようにも思います。
またそれとは別に、「よく生き」た人の最期は、本当に「よい」ものであったのでしょうか。そんなことを最近は思ったりもしています。
こんな感じの文章を書いていると、なんだか、かたくて暗いお話になってしまうような気もするのですが、敬愛しているアキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki:1957-)監督に倣って、作品を「観終わった人が少し幸せになれるように」という心持ちで文章を書いたり、上演が出来ればな、なんて思っております。
そんな私(凡人)の言い訳。


SCHEDULE

Tokyo
2016年3月26日(SAT)-3月30日(WED)[全8回公演]
3/26 (SAT) 19:00-
3/27 (SUN) 15-/19:00-
3/28 (MON) 16-/19:30-
3/29 (TUE) 16-/19:30-
3/30 (WED) 15-
※3/26(SAT) 19:00の回は、終演後、劇作家・演出家の犬飼勝哉さんと演出の小田のアフタートークを予定しております。
※3/28(MON) 19:30の回は、終演後、批評家の佐々木敦さんと演出の小田のアフタートークを予定しております。
※3/29(TUE) 19:30の回は、終演後、音楽家・演出家の額田大志さんと演出の小田のアフタートークを予定しております。

Hiroshima
2016年5月14日(SAT)-5月15日(SUN)[全3回公演を予定]
5/14 (SAT) 19:30-
5/15 (SUN) 15-/19:00

MAP
Tokyo
新宿眼科画廊 スペースO
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11

web http://www.gankagarou.com
tel 03-5285-8822
mail info@gankagarou.com


Hiroshima
ふらんす座(音楽喫茶ヲルガン座3F)
〒730-0805 広島市中区十日市町1丁目4ー32森本ビル3F
音楽喫茶ヲルガン座
web http://www.organ-za.com
mail francezainfo@gmail.com
tel 082-295-1553

TICKET
Tokyo
全席自由席・日時指定 予約1800円 当日2000円
※前半(3月26、27日の回)割引の回は、予約1600円 当日1800円でご覧になれます。
※受付は各回開演の40分前、開場は20分前。
※飲食の持ち込みは自由です(ただし、上演中、音の出ないようにお願いします)。

Hiroshima
全席自由席・日時指定 予約・当日 1800円+1drink
※広島での公演では、ドリンク代が別途かかってきますのでご注意下さい。
※受付は各回開演の40分前、開場は20分前。

音楽 原田裕介
宣伝美術 中村みどり
制作協力 土屋光 むらのほなみ
舞台美術協力 本橋龍
衣装協力 板橋優
協力 AMD 栗☆兎ズ シバイエンジン
企画・制作 小田尚稔
主催 小田尚稔の演劇

CONTACT
web http://odanaotoshi.blogspot.jp
mail odanaotoshi@gmail.com
tel 090-1014-9635(担当)
twitter @odanaotoshi



Photo by Naotoshi Oda

「凡人の言い訳」ダイジェスト版(2016年3月@新宿眼科画廊)
 Editing by Shun SATO